読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

嫌いな言葉でもきえない

雨が垂直に降っているから窓を開けても大丈夫なのだろう 霧のように降る雨はここからでは白くみえるが

雨の中どこにも停まらず飛びつづける蝶 同じルートをいつまでもたどる 時々、羽を雨粒にうたれたのか急にルートをはずれ下降する それでもまたルート通りに飛ぼうとする その前で雨にうたれる鳩二羽 白いフェンスにつかまって片方は距離をちぢめようとする、…

桟橋からのびる波がないところ 音だけ聞こえるけれど何をやっているかは見えないイベントから聞こえる歌声(右側)が左側の防波堤に反射して左側で人が歌っているように聞こえる 反射音の方が小さい音まで聞こえるが右の声と左の声は多少のずれがあるはずな…

水色の軽いオールでこぐ舟 一番後ろの人だけが舵をとればいい 海の上は涼しい、波は微かな港 澄んだ水はコンクリートの岸壁の水の中まで透き通らせ 生き物はいない

手に表紙に押された箔がつく、後ろの窓からの光が移って 先の丸い指に移って

藤色のあつい本の表紙を裸の足の指でなでる

今日あなたが履いている靴を当ててみせる電話 鞄に入れっぱなしになっている1年前のDM レンジにかけたのに忘れて冷めた 標識が見れない 知らないうちになくなる古い点字ブロック 使わないのに机に置きっぱなしの蜂蜜 針蜜 紫雲 切手しか入ってない封筒 それ…

トースターで焼いた大福餅は小動物のぬくもり

2013 11 11

無響サイレン 三毛のまだ毛の柔らかい猫を抱く 手に内蔵の動きと湿り気

2013 10 19

性急さ 時間で切られているから? 小説的なのは?単一で悲劇的要素劇的な表現がないもの? 常套句が今でも通用するか、いきなり落とすとか、グラデーションみたいな 手と音がずれるとか

2013 09 16

広い空間に単一なもの、だけど常に変容してゆらぐ、吹けば飛ぶようなものでも 単一でも動きの大きい小さいはあって 大きいから?

2013 09 16

寸断された内線電話 かつてここにあったとは思えない、どこかから移動されてきたであろう業務用エレベーター、人は乗れない、かつてあった所は今は活用機能しているかもしれない、

2013 09 16

使われていたものの隣で機能していないもの 同じ建物内で廃墟、住居 決定的なもの 意味のあるもの 今はへんてつもない所だけど昔意味があった、決定的な事が起こった場所 どこだってそうなのかもしれない

2013 07 21

おにぎりの端からこぼれた破れた海苔を働き蟻が運んで行く

2013 05 18

給水タンクが全部夕日でひから 火をたいたみたい

目を閉じたまま何もかもができるのならその方が良いと考えている幼稚園児

「靄」

読めないけど重要そうな何度も出てくる漢字があるけどそのまま何となく読み進めていくのは気持ち悪くて気持ちいい、その後で唐突にその漢字にルビがふられてそこでぱっと今までのそれらに意味と音が与えられる それまでは音も意味もなくただ形だけをみていた…

一部真実が含まれているかもしれないけれど基本的に嘘

本棚の本が2割くらいかぶってるのはあなたが私の思考回路をちょっとづついぢっていたからに違いない!

こととは さやけさ

(2)

話しているだけで最大級にいちゃいちゃしている様に見える男女を、自販機の隙間からその二人の未来の子どもが覗いている。深夜、辺鄙なミニシアターで逃げ遅れた鼠の目が光る。スクリーンには暗示ばかり。あの子は天使なのよ、分かってる?

(ノーライフキング)

電波にのってゆらめく言葉たちよ そこはリアルですか あおい指からキーまでのほんの数ミリのあいだに走る電気は 見える人もいるし見えない人もいるという あたたかい体から流れ出た電気は 嘘と嘘と嘘を呼び 完璧な虚構をつくり上げる そのホントじゃない完璧…

何もない処から何もない処へ 太陽は見えず空は全てが曇り、全天が反射する 歩く歩道は石灰岩の白い白い石畳で まわりの家は霞がかったクリーム色や桃色をしている わたし以外のもの全てが淡く発光し、時々急に眩しい ずっと下り坂 海抜は117メートル 遠く…

不思議な読点の使い方をする詩人に会いに、今まで行ったことの無い街にゆく。 そこで行われる休日という意味の名前の祭りを、勝手に想像しながらバスに乗る。

誰もいないところでつっ立っている少女がこっちを見て塀を飛び越えたのかすり抜けたのか分からない猫がそっちへ行ったと言いながら、洗濯したての匂いのするワンピースをひるがえし隣を通り過ぎ、いつのまにか猫を抱いて行ってしまった。

さあ、誰かの言葉とか、 知った人との私の言葉よ、一人歩きしなさい。